QC工程表(QC工程図、QCフローチャート)は、原材料・部品の受入検査から出荷に至るまでの全工程に渡って、工程の管理項目と判断基準(工程、方法、頻度、規格値)等明確にすることにより、品質の変動をできるだけ最小限に抑えるという目的で作成される一覧表である。
QC工程表を作成する際の基本的な内容は以下である。
1.工程の明示
受け入れから出荷までの各製造工程を明確に定義し、それぞれの工程に関連する情報を整理する。
2.番号、品名
対象品番や品名を記入する。
3.制定日付
文書の策定日を明示し、バージョン情報を管理する。
4.作成者の署名
文書を作成した担当者が文書に署名し、責任を明確にする。
5.工程・作業順の番号付け
各工程や作業順に一連の番号をつける。
6.工程フローの図示
工程フローを視覚的に示し、作業ステップ間の関係を表現するための記号を使用する。
例えば、○は作業(加工)、◇は検査など
7.工程と作業内容
各工程や作業内容の名前を簡潔に記述し、担当者(部門)や実行内容を示す。
8.設備、治工具
使用される設備や治工具の名称・形式・番号などを明記する。
9.品質特性と管理項目
品質特性や管理項目・管理基準を明記する。
10.検査・確認方法
各工程で検査・確認方法を明記する。
11.関連帳票
各項目における関連帳票や文書を記入する。
12.改訂履歴
履歴欄を設けて改訂履歴を追跡できるようにする。
13.品質保証責任者の署名
品質保証担当者がQC工程表を承認する。