初期流動管理活動

初期流動管理とは、新しい製品や製造工程の立ち上げ時の初期段階における管理活動である。主な目的は、品質の安定性を確保し、通常の工程管理に移行することである。以下の場合は初期流動管理が必要になる.

  1. 新規品の立ち上げの場合:新しい製品を作る場合
  2. 設計変更の場合:製品の設計変更や材料変更などの場合
  3. 製造工程変更の場合:機械設備や作業方法の変更などの場合

初期流動管理を行うためには、以下の項目を実施する必要がある。

1.初期流動管理チームの構成

初期流動管理チームは、生産技術、品質保証、製造などの各部門から代表を集めてチームを構成する。チームのリーダーを決めて役割と権限を明確にする.

2.初期流動管理の内容

  1. 管理項目と管理基準の設定:通常の量産時よりも厳格な品質基準を設定する。特に品質に重要な影響を与える特性に焦点を当てて詳細な検討を行い、必要な品質水準を設定する必要がある。
  2. 期間と数量の設定:お客様の要求事項に従って設定する。要求がない場合は、期間と数量を明確に 設定する。
  3. 工程監視 工程能力指数を用いて工程が安定状態にあるか監視する。
  4. 解除の条件設定:初期流動管理の解除承認者を決めて、設定した基準を達成できた場合、初期流 動管理を解除し、通常の工程管理に移行する。解除条件の例として、1ヶ月以 上かつ1,000個以上、かつクレームが発生しないことなどが挙げられる。

3.問題対策の実施

管理中に問題が発生した場合、その原因を調査し、適切な対策を実施する。対策の効果を確認した上、クローズする。もし効果がなければ再調査を行い、対策を実施する。初期段階で問題点を検出して解決することで量産に移行後にばらつきの少ない品質の製品を生産することができる。

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